
1 社内不正調査
「A社に仕事を依頼しているが、その仕事がおかしい。」という社内調査を始めることがあります。
- 仕事の品質が悪い。クレームが多い。
- 仕事を丸投げしている疑いがある。
- 仕事を依頼しているが、その値段が以上に高い。
2 原因の調査
- 例えば、予算が低すぎるためにまともな業者は請け負ってくれず、相場よりも安い金額で受けてくれる会社に依頼することになった。その会社は仕事を丸投げして、別の会社に仕事を任せていることが分かる等の事実が判明することもあります。
- 社内のB氏が、取引先からリベートをもらっており、相見積もりも取らずに仕事を発注していたことが分かる等の事実が判明することもあります。
- A社の実績が虚偽であり、実はまったく実績がなかったこと場合や、そもそもA社との取引の実体が存在せず代金を誰かが横領している場合もあります。
3 調査の目的
- 粗悪品が増えていけば、負債が増えていくことになります。事実解明もよりも、取引停止を優先して行います。
- 経験上、こういう取引先は素行不良であり、経済的に安定していません。お金がない会社から、代金を回収することは難しく、後回しにせざるをえません。
- 再発防止の観点からは、取引に関わっている人物の特定を行います。その後は徹底的なヒアリングを行います。
- 多くの場合には、業者の選定プロセスや継続的なウォッチング体制に問題があることが多く、今後どうしていくかを検討します。
その場合には、競業他社ならどうしているかは参考になります。攻めの戦略は教えてもらえませんか。守りの戦略については、競業他社の営業マンに聞いたら教えてくれることもあります。
4 まとめ
- 安定した取引を継続するためにも、定期的な調査が必要になってきます。
- 信頼のおける調査会社に依頼してみるのもよいかもしれません。