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- 休職期間の計算
1 就業規則の休職期間は、どうやって計算するのか
- 前回の鬱病申請でも触れた休職期間について今回は述べていきます。
2 休職期間
- 休職期間は、解雇の猶予期間です。休職期間を過ぎても、復職できない場合には退職となります。
- 休職期間内に、復職できれば退職となりませんが、復職できなければ退職なります。したがって、休職期間の計算は重要です。
- しかし、就業規則の規定は難解です。次章からその計算方法について触れていきます。
3 休職期間の計算
- 休職期間のスタートは、欠勤が30日となったときとなっています。
- 10日間の有給の申請があった場合には、10日間は有給消化であって欠勤ではありません。そこで、出勤しなくなって40日(有給消化10日+欠勤30日)を超えてから、休職期間となります。
- その後、6か月間が休職期間となります。
- つまり、出勤しなくなってから、有給消化10日+欠勤30日+休職期間6か月の合計7ヵ月10日を過ぎると休職期間の満了となります。
4 最後に
- 休職期間は、解雇の猶予期間ですので、会社が延ばすことは認められます。
- したがって、休職期間満了の1ヵ月以上前に、「就業規則上の休職期間は〇月〇日です。締め日の関係もあり、Aさんの休職期間の満了日は、〇月〇日とします。」と文書で通知して、休職期間について争いがない状態にしておくことが大切です。