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- 採用リスク白書~その①~
1 序章
- 企業活動において、採用リスクは切っても切れない関係性にあります。
- 会社に悪意が無かったとしても、未払い残業やパワハラ、不当解雇など従業員は様々な不満や問題を抱えているものです。
- 特に退職後に揉めることが多いと思いますが、今回は在職中の従業員が問題を起こした際に会社が被る損害についてお話します。
2 バカッター
- この言葉は既に世間一般に広まっているワードですが、「馬鹿」と「Twitter」のかばん語で、日本のインターネットにおいて誕生したTwitter利用者による行為の様相を表すインターネットスラングです。
- バカッターという言葉が生まれた原因は、Twitterの利用者が投稿するツイートに内容の酷いものが多く見つけられ話題になったことから始まりました。中には個人名を出した上で、非行や犯罪行為を自慢する自己顕示欲のある者などが存在します。
3 バカッター(過去事例)
- コンビニ従業員がアイス冷蔵庫の中に入り写真を投稿
- 回転寿司店のアルバイトがゴミ箱に捨てた生魚を調理する様子を投稿
- ピザ屋の従業員がピザ生地を顔につけた写真を投稿
- ステーキ店のアルバイトが大型冷蔵庫の中に入っている写真を投稿
- など、挙げればキリが無いくらいに多く、こういった従業員が悪ふざけをした写真や動画を投稿する行為は「バイトテロ」と呼ばれます。
4 バイトテロ
- バイトテロとは前述したように、主に飲食店や小売店の従業員(正社員・契約社員およびアルバイト・パートなどの非正規雇用含む)が、勤務先の商品(特に食品)や什器その他の備品を使用していたずら・悪ふざけを行う様子をスマートフォンなどで撮影し、TwitterやYouTubeなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿して炎上する現象を指す日本の造語。
- 発生した企業・店舗(およびグループ会社・同業者全体)に対する社会的なイメージダウンを引き起こすのみならず、返金や商品の返品・交換および消毒、最悪の場合は発生した店舗(フランチャイズ店)の契約解除や閉店に伴う巨額の損害賠償の請求も発生することから「アルバイトによるテロ行為」として「バイトテロ」と呼ばれる。
5 バイトテロによる損害
- バイトテロにおける損害は、会社や店だけでなく写真や動画を投稿した本人にも降り掛かる。
- 過去事例にあげたコンビニで言えば、当該店舗はフランチャイズであった事から契約を解除され、廃業に追い込まれました。当然のことながら、投稿した従業員は解雇。
- ステーキ店の事例では、当該店舗は閉店を余儀なくされ、投稿した元アルバイトに対して損害賠償請求(2,000万円に上ると言われています)をしたとの話もあります。
6 結論
- 採用リスクは従業員の在職中や退職後、どこにでも存在します。
- 従業員の軽はずみな行為によって会社の社会的信用を失い、最悪の場合は廃業にまでなりかねません。
- 書類選考や面接だけでは、採用候補者の性格・素行面などは掴みきれないことの方が多く、入社してからでは既に遅いというケースも想定されます。
- 弊所のバックグラウンドチェックでは、普段のSNSへの投稿や、前職での仕事振り、人柄、素行等についても調査しております。
- 「明るくて良い子そうだな」と、面接での印象だけで採用される前に、バックグラウンドチェックやリファレンスチェックを導入される事をお勧めします。